子宮蓄膿症

この子は雌で陰部より排膿を認め、超音波検査では子宮に液体貯留を確認したので、子宮蓄膿症と診断しました。子宮蓄膿症は子宮内膜の増生と細菌感染による子宮内膜炎が起こり、子宮内に膿が貯留する病気です。

また子宮からの細菌やその毒素が全身に広がることで起こる菌血症などで全身的な炎症が起きるため元気・食欲の低下、重篤な症例では致死的であることがこの病気の恐ろしいところです。

ハムスターさんの場合どうしても本能的に病気を隠すので見つかる頃には重症になっていることが多いです。治療としては外科的に子宮卵巣摘出術で原因となる子宮をとり除くことがベストとなります。状態が悪い子だったので初日に皮下補液を実施して、次の日Opeを実施しました。
高齢のハムスターで少しでも元気・食欲に違和感を感じたらすぐ来院してくださいね。