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いぬさんの病気について KNOWLEDGE

Mohsペーストを使用した腫瘍管理

飼い主さんの声

飼い主さんの声 飼い主さんの声

以前からある腫瘍が大きくなり、出血している。

Mohsペーストを使用した腫瘍管理

当院の獣医師より

体の表面に腫瘤があり、手術をせずに様子を見ているうちに大きくなって自壊してしまう、ということはよくあるケースです。体表腫瘍に対する治療としては外科的切除、抗がん剤、放射線治療などがありますが、様々な理由でそれらの治療が出来ない場合の選択肢として、Mohsペーストという治療法があります。

Mohsペーストは元々人の医療で使われている治療法で、近年獣医療でも使用され始めています。主成分である塩化亜鉛の働きにより腫瘍細胞を壊死・変性させることで腫瘍を縮小させ、また止血・殺菌作用により臭いや出血を抑える効果が期待できます。

あくまでも腫瘍の減容積や出血などの管理を目的とした治療であり、根治を目指すものではないことをよくご理解いただいた上で、ご希望される場合に選択する治療法です。

治療法

①数種類の薬剤を院内で調合し、患部に塗布します。

②30分〜1時間ほど経過したら薬剤を洗い流します。

③一度の処置では終わらないことが多く、約1週間ごとに数回治療を繰り返します。

※薬剤を患部に塗布した際に痛みを伴うことがあり、動物が我慢できない場合は鎮静の処置が必要になります。

注意点

Mohsペーストを用いた治療は腫瘍自体を全て切除することはできないため、あくまでも腫瘍の減容積、出血や悪臭の軽減を目的とした治療です。そのため一度患部がきれいになっても、再発する可能性があります。

予後

体表腫瘤の治療法として第一の選択肢は手術による切除になることが大半です。しかし、高齢であったり、腫瘍の発生した場所によっては切除困難であったりして、どうしても切除が難しい場合もあります。

腫瘍が大きくなり自壊してしまって、出血や悪臭の管理に苦労される飼い主さんもいらっしゃるかと思います。動物さんと飼い主さん双方のQOLを改善する治療法として使用しています。

治療内容を写真で見る

  • 前肢にできた腫瘍です。舐めて出血しています。

  • 首元に大きな腫瘍ができて破れてしまっています。

  • 前肢にできた腫瘍です。こちらも舐めて出血しています。